「六法」

ありがたいことに、この時期になると、各出版社から各種の「六法」を送っていただける。
授業に行くときには、目に付いた「六法」を持参する。
特に好き嫌いはない。
ここ数年は、いつの間にか、判例付で一番小さい「コンサイス判例六法」(三省堂)に落ち着く傾向がある。


それは「デイリー六法[平成19年版]」(三省堂)を持参した商法の授業でのこと。
商法4条を引こうとした。
商法がない!?
心の中では大慌てをしながら、口では「商法4条を引いてくださいね〜。はい、皆で声に出して読んでください。」と言いつつ、商法編の最初のページに書いてある「会社法」の文字を見て、「商法」を探すのを諦めた。・・・とうとう「商法」の掲載をやめたんだ〜。軽量化努力かな〜。とありえないことを考えながら、商法4条については乗り切った。
落ち着いて見ると、「商法」が「会社法」の後に掲載されているだけ。
「商法」から独立しても「手形法」は後ろに掲載されている。やっぱり「会社法」はすごいのだな〜、と思った。


で、今日は、「コンサイス判例六法」を授業に持参した。商法編は「商法」から始まっている。何か安心できるし、私にとっては引きやすい。
しかし、「会社法」新設によって、会社に関しては「会社法」だけを引けば済むようになった=経済界の人にとって便利になった、ことを考えれば、商法編でいきなり「会社法」が始まる方が便利ということになる。


法律頭と経済頭の対立(←異業種勉強会で時々話題になる)がこんな所にも、と思った。


とにかく、「どの六法が良いですか?」という学生からの定番の質問に対して、「実際に手にとって、合うものを見つけてね☆」と答えているのだが、これからは、感情を込めて「実際に手にとって〜☆☆」と言うことにしよう♪