「甲第8号証」の呪い(´゜Д゜`)

先日のNHKにも登場した、凶器の「刺身包丁」=「甲第8号証」。
裁判所からいただいた資料(刃物の図に寸法が書き込まれたもの)通りの刃物を求めて、研究室・技術班はがんばった(´Д`;)
刃の長さと幅(←この狭い幅に苦労させられた)がぴったりな刃物にめぐり合えたのは、3軒目(4軒目か?)の金物屋さん。その間、何十本もの包丁やナイフを手にし、刃物についてはだいぶ詳しくなってしまった。
そして、そのぴったりな刃物は、包丁ではなく、ぺティナイフ(果物ナイフ)だった。


包丁とナイフでは、柄の部分が違うらしい。
包丁は木の柄に刃を刺していて、ナイフは刃から伸びている金属部分を木の板2枚で挟んでいる。だから、包丁の柄は丸くて、ナイフの柄は平たい。
で、資料によると、種類は「刺身包丁」で、図から読み取れる柄の感じも包丁っぽい。


ここから、技術班の第二の苦労が始まった。
資料によると、起訴状を書いているのは「検察花子」さん。技術班員は、「花子さん、きっと、お料理しないね!この刃と柄の組合せ、ありえな〜い。」などと悪態をつきつつ、ぺティナイフの柄に、加工をほどこしていった。
そして、写真のような「甲第8号証」ができあがった。
上演前日の深夜(=もう上演当日だわね)。


めでたしめでたし、となるはずだった。


上出来な小道具ができたので、作成担当者が誇らしげに「甲第8号証」を掲げる写真を、私のケータイで撮った。(・・・赤い目をして包丁を持つ写真は、公序良俗に反するので、アップできません・・・(´Д`;))
それ以降、このケータイから送るメールには、もれなくこの写真がくっついている・・・。
幸いにも、送り先に添付されて行ってはいないようだけれど、私のケータイの送信メールには、もれなく、充血した目で刃物を構えて微笑むKの兄ぃが・・・。